サイト管理者について

 はじめましてサイト管理者のソウトメと申します。医療国家資格を持ちセラピストとして臨床経験15年以上になります。数多くのクライアントさんのカラダの不調を診させていただきました。カラダを触り筋肉や骨などを操作して痛みや不調を取り除いたり、カラダの疲れを癒したりする整体や治療を行なって参りました。

 しかし、なかなか治りが悪いクライアントさまや原因不明と言われて整体に少しでもの期待を寄せてお越しになるクライアントさんなどがいました。同じ症状で痛みや不調がなくなるクライアントさんがいるのにもかかわらず、その中にはある程度までは回復はするのですが、いま一つのところで治りきらないクライアントさんがいます。”その差は一体なぜ??”と考えたときに患者さんの生活やその環境、または過去の生き方などが治りの違い(個体差)を生むというところが見えてきました。

 身体の改善方法を求め分子栄養学の学びを深めるとともに、精神性や霊性の必要性を感じ学びは尽きないままです。少しでもカラダの各所をパーツ、パーツで考えている現代のヘルスケアについて、また違う見方もあるということをお伝えできればと思っています。視野が広がることでまた違う見方ができることは有益であると思うため”つぶやいて見ようかと”思った次第です。

 下記は医学博士であり医師である著名な先生の言葉です。

はじめに治しと癒しの統合ありきです。治しとは身体の一部に生じた故障を直すことで、主に西洋医学がこれを担当します。一方、癒しとは生命のエネルギーを回復することで自然両方がこれを司ります。

西洋医学と自然療法、どちらも欠かすことのできない医療の担い手です。あとは双方を統合して個性的な戦略を組み立てればいいのです。そして統合に歩みを進めるためにはまずは双方を熟知して手の内に入れることです。

医学博士/帯津三敬病院名誉院長 帯津 良一 先生

東の扁鵠、西のヒポクラテスと紀元前3〜4世紀は、洋の東西を問わず、大自然の場の中の存在としての人間まるごとをそのままととらえる自然医学の時代でした。

そして迎えた紀元後の2世紀、張仲景が「傷寒論」を著わして、自然医学としての一大体系医学「中医学」への基礎を固めたのに対して、西にはガレノスが現れて、本当に血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁の四つの体液が身体の中を巡っているのだろうかという興味から、身体の内部を見ることをはじめました。だから、ガレノスは西洋医学の基本中の基本である実験病理学の創始者とされていますが、それでもまだガレノスはネプウマの存在を認める生気論者の面を持ち合わせていました。

 東西の両医学が本当に袂を分かつのは1628年、ウィリアム・ハーヴェイが血液循環についての発見を「心臓と血液の運動」なる著書として世に問うたときからだと言われています。ここでネプウマとか生命精気のような概念は完全に西洋医学の世界から姿を消すことになりました。

 その後は、周知のように、要素還元主義の医学に向かってまっしぐら、科学の進歩に歩調を合わせながら、身体を機械論的にとらえる一大体系医学を築き上げたのです。人類の幸福に対する貢献には計り知れないものがあります。多くの疾病が西洋医学の手によって克服されてきました。しかし、相変わらず手を焼いている疾患も少なくありません。がんやエイズ、膠原病やアトピー性皮膚炎などがそれです。これらの難治性疾患は身体性(Body)だけの病ではなく、精神性(Mind)と霊性(Spirit)にまたがる病です。だから身体性を対象とする西洋医学だけではどうしても駒不足は否めないのだ、ということに気がつく人が増えてきたのではないのでしょうか。代替医療の台頭から統合医学へと向かう世界の潮流も、その一つの現われにちがいありません。この潮流は日々、水嵩を増していきます。やがて統合医学の彼方にホリスティック医学が見えてくることでしょう。ホリスティック医学とは身体性、精神性、霊性の三つが渾然となった人間まるごとをそっくりそのままとらえる医学です。しかも、病というステージに留まることなく、生老病死をつらぬいて、人間を大自然の”場”の中の存在としてとらえる、医学というよりも、むしろ生き方の問題といっても良いでしょう。

 ここで、再び、東西の医学の統合がはじまるのです。ガレノス以来、1900年ぶりのことです。ロマンを感じるのは、きっと私だけではないでしょう。

 見方を変えれば、さまざまな化学物質の方に傾きすぎて、弊害の目立ちはじめた西洋医学から、心身にやさしい自然医学への回帰がはじまるのです。もちろん西洋医学の成果は十分に重んじながらの自然医学への回帰です。

医学博士/帯津三敬病院名誉院長 帯津 良一 先生

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