マグネシウムはカラダにとってたくさんの仕事を受け持っています。
いくらマグネシウムが重要ですよと謳ってもなんで必要なのか?
が判らないと摂る気にもならないですよね。
今回の記事はマグネシウムの働きはなんなのかをテーマにして見ました。
カラダにおけるマグネシウムの働き
マグネシウムはエネルギーの生産に必要な重要なミネラル
カラダは60兆個の細胞でできています。
その細胞たちを動かすエネルギーはATPというエネルギーです。
関節を動かすエネルギーもATP
カラダを回復させる機能の源となっているエネルギーもATP
怪我した箇所を治すエネルギーもATP
赤ちゃんがおっきくなるためのエネルギーもATP
が必要です。
ATPをエネルギーと使う際に
ATPの分解酵素にマグネシウムが必要なのです。
ATPとマグネシウムの関係性はガソリンとエンジンオイルの関係に似ています。
マグネシウムが不足になることでエネルギーが使えなくなり
疲労症状がでてくるんですね。
ポイント
慢性疲労にはビタミンB群を勧められますが、ビタミンBを補給するにはマグネシウムが同時に必要になります。
ポイント
ミトコンドリアミネラル:ミトコンドリアビタミン = マグネシウム : ビタミンB群
体内のマグネシウムは何によって失われるのか
生活環境が変わったり
対人関係などのストレス
汗や尿や
過度な運動によるフィジカルストレス
また、加工・精製された食品の摂取
(80〜99%が損失を受ける)
毎日の薬物や
毎日の飲酒する人は大量のマグネシウムが喪失します。
カフェイン飲料などもマグネシウム喪失します。
糖尿病は尿糖とともにマグネシウムが排泄されやすい。
インスリン過剰症や甲状腺機能亢進症のときも
マグネシウムの必要量が多くなり欠乏してしまいます。
臨床例として
- 副腎疲労にとって必ず摂取すべきミネラルはマグネシウムである理由もストレスにより消費が激しくなるためです。そしてマグネシウムは副腎ホルモンの制御を助けてくれます。
- 骨粗鬆症や免疫増強にビタミンDを摂ってる方が多いですが、ビタミンDの多量の補給は尿中マグネシウム排泄を増加させるとの報告があります。
マグネシウムはカルシウムの動きをコントロール
マグネシウムはカルシウムと兄弟関係にあります。
ブラザーイオンでありカルシウムの拮抗物質です。
肩こりなどの筋肉の症状などに大きく関係します。
ポイント
筋肉の収縮などはカルシウムが細胞の外から中に入ってくることによって起こります。この反応性を保つためにマグネシウムによってカルシウムが細胞の外と中で10000:1に保たれています。
マグネシウムが足りないと、筋肉の収縮する上記の反応が損なわれます。
カルシウムとのバランスが崩れ、カルシウムがどんどん細胞に入ってしまい
筋細胞は収縮しっぱなしになり、最終的に筋細胞の死を招きます。
筋肉の細胞は
カラダを支える「骨格筋」
内臓を作っている「平滑筋」
に関わります。
マグネシウム不足により起こるもの
- 肩こり、首の痛み(筋緊張)
- 繊維筋痛症(持続的な筋の緊張)
- 気管支喘息(気管支平滑筋の緊張)
- 心臓(心筋平滑筋、不整脈、狭心症、高血圧)
- 高血圧(血管平滑筋の緊張)
- 糖尿病、低血糖症(インスリン抑制に関わる)
- 便秘(腸平滑筋、腸機能低下)
- 偏頭痛(セロトニンバランス)
- 血管れん縮(血管内皮細胞内へのCaの過剰流入による)
- 頭痛(脳血管平滑筋)
- 妊娠高血圧症候群(妊娠後期に見られる高血圧とタンパク尿、子宮動脈のれん縮)
- 骨粗鬆症(骨芽細胞の調節不全)
などがあります。