ミネラルの吸収とキレートの関係について記事にしていきたいと思います。
ミネラルの中でも亜鉛・鉄・マグネシウムは体内に吸収することがもともと難しいミネラルなんです。
これらのミネラルを吸収しやすくするため一つは水に溶けてイオン化される方法と、有機酸によってキレート化される方法の2つしかありません。
キレート化されたミネラル
キレート化されたミネラルとはタンパク質などの分子の中に組み込まれたものや、他の分子(や原子)と結合しているミネラルのことを言います。
血液中に含まれている状態はイオン化されたミネラルとキレート化されたミネラルと他の分子と結合してるがキレート化されてないミネラルも含んでいます。
「他の分子と結合している」タイプに、キレート化されたかたちになっているミネラルと、キレート化されてないミネラルがあるので間違えないようにしましょう。
キレート化されたミネラル
- クエン酸〇〇〇〇
- アスパラギン酸〇〇〇〇
- グルコン酸〇〇〇〇
- 乳酸〇〇〇〇
- フマル酸〇〇〇〇
- ピコリン酸〇〇〇〇
- オロチン酸〇〇〇〇
キレート化されてないミネラル
- 塩化〇〇
- 酸化〇〇
- 硫酸〇〇
- 炭酸〇〇
キレート化されていないミネラルとキレート化されているミネラルの違いはいったいなんなんでしょう。
キレート化されていないミネラルとキレート化されているミネラル
キレート化されていないミネラルは、接点が1点です。
図のマグネシウムと塩素のペアはお互いミネラル同士の結合です。有機酸との結合ではないのでキレート化ではありません。
結合している接点の数がマグネシウムと塩素の接点は1つしかありません。
リン酸の方はリンに4つの酸素が結合しています。一部の酸素には水素もつながっています。これもキレート化ではありません。
4つの酸素がくっついていますが、それぞれの酸素とリンとは1点でしか接してないからです。
キレート化されているミネラルとは
ポイント
ミネラルを挟むようなかたちになる結合です。接点が2つまたは複数持っている分子もあります。キレートの語源はギリシャ語で「カニのはさみ」を表す言葉です。
腸で吸収しにくいミネラルを吸収しやすくするキレート化
このようなキレート化する理由は腸内でのミネラルの吸収をよくするためのカラダのシステムなんです。
マグネシウムは吸収がよくないことを利用して”下剤”に使われています。また、ミネラル同士の相互関係があり、1つのミネラルを大量摂取すると拮抗するミネラルが枯渇してしまいます。ミネラルの吸収がうまくいかなくてミトコンドリアが働かない人も多いとされています。
アミノ酸の多くはミネラルをキレート化することができ、吸収もよくしてくれます。
ミネラルイオン化されミネラル専用の輸送体のほか、アミノ酸の取り込み口でもあるアミノ酸専用の輸送体を利用してアミノ酸でキレート化したミネラルが体内に吸収れます。
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